もみがらの使い道をご紹介!畑作業や生活の中で役立つ使い道とは?

もみがらを手に入れたけれど、使い道がいまいちわからないという悩みを抱えたことはありませんか?

正直私自身も、もみがらの使い道について全く想像がつきませんでした。

もみがらは、基本的には畑作業の材料として使われていることが多いですが、実は、生活の中でも使うことができるんです!

畑作業をする機会がない場合、生活の中でも使うことができたら嬉しいですよね。

生活の中でのもみがらの使い道は、根菜類の保存をするための材料や枕の中身などさまざまです。

もし使い道がわからず処分するか迷っているのであれば、処分するのはもったいないですよ。

今回は、もみがらの、畑作業や生活の中での使い道についてご紹介します。

また、畑作業でよく使われるもみがら燻炭(もみがらくんたん)についても詳しくご説明します。

目次

もみがらの使い道はさまざま!畑作業で使う方法をご紹介!

そもそも、もみがらってなんなんだろう?

もみがらとは米の一番外側にある、精米をする時に取れる皮の部分のことです。

もみがらには米を害虫などの外敵から守る役割があり、非常に硬い作りになっていますよ。

また、微生物に分解されにくい特徴もあります。

ただ、もみがらには栄養素はほとんど含まれていないため、肥料としては使えません。

そんな栄養がなく肥料としては使えないもみがらですが、硬い作りなどの特徴をいかして、畑の保護や土壌改善に使うことができます!

今から、もみがらの畑作業での主な使い道について詳しくご紹介しますね。

畑に撒いてマルチングする

もみがらの使い道の1つに、畑に撒いてマルチングするという方法があります。

マルチングとは、植物の株元をビニールシートや藁などで覆う方法のことです。

主に、温度のコントロールや土壌の水分の蒸発を防ぐ目的で行われています。

一般的にはビニールシートで行う、「ビニールマルチ」という方法で行うことが多いですが、この作業には時間や労力が必要です。

これに対しもみがらで畑をマルチングする場合は、畑の上に撒くだけで良く簡単な作業で済みます。

また、もみがらは軽量なので、畑が広い場合にも簡単に撒くことができますよ。

もみがらでマルチングをする場合は、水やりも簡単です。

ビニールマルチの場合は穴が開いた部分にしか水やりができません。

しかしもみがらの場合は、畑全体に水やりをして、水を行き渡らせることができます。

もみがらは水を弾くはずのに、水やりに適しているの?

もみがらには丈夫で変形しにくいという性質があり、もみがら同士の間には隙間が空きます。

そのため、水をまんべんなく行き渡らせることができるのです。

また、隙間が空いているおかげで、土の水分が過剰になった場合には蒸発させることも可能です。

なお、もみがらの変形しにくい性質から、もみがらの層を作って畑を温めることもできます。

寒い時期には、畑を保温するのに使うのが良いでしょう。

さらに、寒い時期だけでなく、夏場の乾燥した時期には畑を保湿することもできます。

もみがらを畑に撒くことで直射日光を抑えることができるため、高温に弱い植物にはおすすめです。

その他にも、雑草の繁殖や霜の付着を防げるため、畑作業にはぜひもみがらを取り入れましょう!

土に混ぜて使う

もみがらを土に混ぜることで、土の通気性をよくすることもできます。

もみがらには、微生物に分解されにくいという性質があります。

つまり、土に混ぜても栄養に変わりにくいという性質を持っているということです。

そのため、もみがらを土に混ぜることで、通気性を改善することができます。

土の通気性が悪いと畑が根腐れを起こす原因になるので、積極的にもみがらを使いましょう。

もみがらを混ぜることで通気性だけでなく、土の水はけを良くすることもできます。

もみがらは炭素含有量が多く、そのような材料を土に混ぜると窒素飢餓(ちっそきが)が起こることがあります。

窒素飢餓とは、炭素含有量の多い物質が微生物に分解され、窒素成分が消費される現象のことです。

しかし、もみがらは丈夫で硬く、微生物に分解されにくい性質を持っています。

そのため窒素飢餓が起きにくく、もみがらは土の水はけを良くする材料として適しています。

また、固い土にもみがらを混ぜることで土をふかふかにするという使い道もあります。

土が固い場合には、植物がしっかりと根を張ることができないという問題があります。

植物にしっかりと根を張らせるためにも、土にもみがらを混ぜるのはおすすめですよ。

土にもみがらを混ぜる時には、いくつか気を付けることがあります。

それは、土にもみがらを加えすぎないことです。

もみがらには植物の栄養となる成分がほとんど含まれていません。

そのため、もみがらの割合が多いと植物がしっかり成長できないということがあり得ます。

また、水を弾くという性質もあるため、土の保水性が低くなる可能性もあります。

目安としては、土ともみがらの割合が8:2となるくらいを目指すと良いですよ。

もみがらには微生物に分解されにくい特徴がありますが、全く分解されないわけではありません。

こまめに様子を見る必要はありませんが、3年に一度くらいは様子を見ておきたいですね。

もみがら堆肥を作る

もみがらに米ぬかや鶏などの家畜の糞を混ぜて、発酵することで堆肥を作る使い道があります。

もみがらには栄養はあまり含まれていませんが、土壌を改善するような性質があります。

そのため米ぬかや家畜のふんと混ぜて栄養素を補い、バランスの良い堆肥を作ることができます。

もみがらの通気性や、固い土をふかふかにできるというメリットを有効活用した使い道ですね。

もみがらを使って土作りをしたい方は、以下の手順でもみがら堆肥を作ることができますよ。

もみがらを使った土作りの方法
  1. もみがらを敷く
  2. もみがらの上に、米ぬか、鶏糞の順番に振りかける
  3. 足で踏みしめながら、この作業を繰り返す
  4. 全面にたっぷり水をかける
  5. 乾かないようにブルーシートを被せる

数日程度で発酵が進むので、一週間ごとによく混ぜましょう。

もみがら堆肥は一年程度で完成します。

堆肥を作るには場所が広い必要ですが、手に入れたもみがらで土作りをしたい方にはおすすめです。

もみがらは畑仕事でたくさん役に立つ方法がありましたね!

畑仕事をしているあなたはぜひもみがらを活用してください♪

もみがらの使い道の1つであるもみがら燻炭をご紹介!

もみがらの使い道の一つに、もみがら燻炭(もみがらくんたん)というものがあります。

もみがら燻炭とは、もみがらを400度以下でいぶして炭化させたもののことです。

もみがら燻炭の使い道としては、もみがらと同様の方法に加え、土壌のpHの改善や消臭などが挙げられます。

そんなもみがら燻炭について、これから詳しくご紹介します!

もみがら燻炭の使い道

もみがら燻炭と生のもみがらでは、何が違うのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

実は、もみがらは燻炭にして利用することが多い素材なんです。

これから、もみがら燻炭の使い道についてご紹介します。

一つ目は、畑に撒いてマルチングするという使い道です。

もみがら燻炭は、炭化させることによって太陽光を吸収しやすい性質となります。

すなわち、黒色のビニールでマルチングをするのと同様の効果が得られます。

もみがら燻炭でマルチングすることで効率よく温度を高め、植物の成長を支えることができますよ。

また、もみがら燻炭には、炭化させることでできた、目に見えない小さな穴が無数に空いています。

そのため、生のもみがらよりもさらに通気性がよくなり、マルチングに適していると言えます。

二つ目は、土に混ぜて使うという使い道です。

もみがら燻炭には、目に見えない小さな穴が無数に空いており通気性が良いです。

もみがら燻炭を土に混ぜると、さらに通気性をよくしたり、土をふかふかにしたりすることができますよ。

また、燻炭にすることで保水性も高くなるので、土の水持ちがよくなります。

夏場など、土が乾燥しやすい時期にはあらかじめ土にもみがら燻炭を混ぜておくのが良いでしょう。

さらに、燻炭にすることで土壌のpHを改善する効果も得られます。

これは、生のもみがらにはなかった効果です。

もみがら燻炭はpH値が8~10のアルカリ性のため、pH値が酸性に傾いた土壌の中和に使えます。

加えて、もみがら燻炭は木炭などと同様に脱臭や消臭の効果も持ち合わせています。

土の臭いを抑えることができるため、積極的に土に混ぜて使っていきたいですね。

もみがら燻炭の作り方

もみがらは、専用のもみがら燻炭器を使うことで簡単に作ることができます。

もみがら燻炭器は通販やホームセンターで約3000円~8000円程度で購入できます。

もみがら燻炭を作るのに必要なものは、以下の通りです。

  • もみがら
  • もみがら燻炭器

薪が無ければ、枯れ木や新聞紙など焚火をするのにちょうどいいものがあれば何でも良いです。

もみがら燻炭の作り方は、以下の通りです。

もみがら燻炭の作り方
  1. 薪に火をつける
  2. 火が付いたら燻炭器の下の部分を薪に被せる
  3. 燻炭器によく乾いたもみがらを載せる
  4. 黒くなった部分に周囲のもみがらをかける
  5. 4. を繰り返す
  6. 全体的に黒くなったら水をかけて消火する

もみがら燻炭を作る際には、焚火が火事の原因になりかねないため注意が必要です。

また、都市部では焚火ができない場所も多いため、作る前に必ず確認をしましょう。

もみがらの使い道は生活の中にもある!

ここまで、畑作業でのもみがらの使い道をご紹介しました。

しかし、畑作業以外の使い道も知っておきたいですよね。

実はもみがらは、畑作業以外の場面でも使うことができる優れものなんです!

もみがらを手に入れたとき、生活の中で何か使い道があると嬉しいですよね。

生活でのもみがらの使い道には、根菜類の保存や枕の中身、緩衝材が挙げられます。

ここで、生活の中にあるもみがらの使い道について詳しくご紹介します。

根菜類の保存に使う

もみがらは、さつまいもや里芋の保存に使うこともできます。

さつまいもは18℃以上で発芽し、10℃以下ではカビが生えやすくなるという特徴があります。

また、里芋は25℃以上で腐敗し、5℃以下でカビが生えやすくなるという特徴があります。

なお、さつまいもと里芋はどちらも乾燥に弱く、非常にデリケートな野菜です。

そんなさつまいもや里芋は、保湿や保温効果に優れたもみがらの中で保存するのが適しています。

もみがらには発芽抑制物質が含まれていて、日本では昔から根菜類の保存に用いられてきました。

もみがらの中でさつまいもや里芋も保存する時は、以下の手順で保存をしましょう。

さつまいもや里芋を保存する手順
  1. 段ボールや穴の開いた発泡スチロールなど、通気性の良い箱にもみがらを敷き詰める。
  2. さつまいもや里芋をよく乾燥させ、もみがらの中に埋め込むようにして入れる。

さつまいもや里芋は常に息をしており、通気性の良い箱に入れることで息を止めずに保存できます。

もみがらの変形しにくい性質から層を形成することができ、通気性良く保つことができますよ。

さつまいもや里芋が息ができなくなるほどしっかり梱包してしまうと腐食の原因となります。

十分注意しましょう。

枕の中身として使う

もみがらは、枕の中身としても使うことができます。

もみがらは、蕎麦がらと同様に、天然素材を使用した枕として昔から親しまれてきました。

もみがら枕には低反発枕のようにもっちりとした質感がありますよ。

特徴としては、比較的硬めで沈み込みにくい性質があります。

寝返りを打つ時も、もみがらが適度に動き、ちょうどいい高さを保つことができます。

もみがら枕は、音が比較的静かであり寝返りを打った時の耳触りもよいですよ。

また、他の天然素材よりも腐食しにくい性質のもみがらは、枕として最適な素材であると言えます。

頭部の汗を吸ったり、保管方法が適当だったりしてもすぐには腐らない優れものですよ。

もみがらの枕は、枕ごと天日干しすることで長く使い続けることができます。

しかし、洗濯の際には注意することがあります。

それは、もみがらの枕を中身が入った状態で洗濯しないということです。

中身が入った状態で洗濯をすると、枕の中で濡れたもみがらが乾きにくくなってしまいます。

そうすると、枕の中心部分が腐ってしまうことがあります。

枕カバーが汚れた場合には、中身を天日干しして、カバーだけを洗濯機で洗うのが良いです。

また、もみがらは他の天然素材と比べると1粒1粒が細かいです。

そのため、使っているうちに粉々になってくる可能性があります。

その場合は、枕の中身をまるごと新しいものに取り替えるのが良いでしょう。

緩衝材として使う

もみがらには、野菜や果物を梱包する際の緩衝材としての使い道もあります。

野菜や果物を梱包する際には、出来るだけ傷つけないようにすることが大事です。

ふかふかな手触りのもみがらは、野菜や果物を傷つけずに保護する緩衝材として使えます。

野菜の保存だけでなく梱包にももみがらが使えるのは意外でした!

実際に、卵を売る際の緩衝材として用いられているというケースもありますよ。

まとめ

  • もみがらには、土壌の改善など畑作業での使い道が多数ある
  • もみがらを炭化させたもみがら燻炭は、さらに使い勝手が良い
  • 生活の中にも、根菜類の保存や枕の中身、緩衝材の使い道がある

今回は、もみがらの使い道をご紹介しました。

もみがらの特徴や、実際に使うことのメリットをお分かりいただけたのではないかと思います。

もみがらを手に入れた際はそのまま処分してしまうのではなく、ぜひ生活に取り入れてみましょう!

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