「蜜蝋ラップ」は環境にやさしいラップとして注目を浴びています。
私も前から気になっていたアイテムでしたが、どんな物かよく分からず購入には至りませんでした。こんな方、多いのではないでしょうか?
でも今回、記事を書くにあたり蜜蝋ラップを手に入れて実際に使ってみました!
その時の感想、また使うことでのメリット・デメリットもお伝えしますね。
また蜜蝋ラップはベタベタするらしいけれどなぜ?という疑問も多いことが分かりました。

ベタベタする理由は天然の素材を使っているからだよ!
調べてみたところ、蜜蝋ラップの材料である蜜蝋やオイル、天然の樹脂がベタベタの原因になるようです。大丈夫、対処法もあとで教えますね!
また蜜蝋ラップは買うことも自分で作ることもできるのです。作り方も載せてあるので最後までお読み下さいね♪
蜜蝋ラップがベタベタするのは油や天然の樹脂


蜜蝋ラップを使ってみたいけど、ベタベタするのか気になるから悩むのよね…
こんな意見は多いようです。ではどうしてベタベタするのでしょう?蜜蝋ラップにはこれらの材料が使われています。
- 布地
- 蜜蝋
- オイル(ホホバオイル・ココナッツオイルなど)
- 天然の樹脂
「布地」に「蜜蝋」を染み込ませることで蜜蝋ラップは作れます。
さらに「オイル」と「樹脂」を混ぜることで、蜜蝋ラップが柔らかくなり、包むときにも密着しやすくなるのです。
そして蜜蝋ラップがベタベタする原因は、蜜蝋やオイル、樹脂などの天然素材であることが分かりました!
ベタベタの原因ではありますが、それぞれは蜜蝋ラップに欠かせない役割を持っています。
蜜蝋は天然の抗菌・殺菌作用が特徴です。ホホバオイルも抗菌性があるため、ラップに使うことでその効果を発揮しますね。
樹脂というのは松やにが主なもので、バイオリンの弓に塗ることで知られています。
樹脂は蜜蝋ラップの密着性を高め、またラップの機能を長持ちさせてくれる効果もあります。
ベタベタするのは、天然素材の良さを集めた蜜蝋ラップの素晴らしい特徴とも言えるでしょう!
蜜蝋ラップがベタベタするときの対処法
蜜蝋ラップがベタベタする理由が天然素材の良さというのは分かっていても、やはり苦手な人はいるかもしれませんね。
では、ベタベタするときの対処法を2つお伝えしますね。
1つ目に、ベタベタする理由には「温度」が関係し、暖かい場所ではオイルが柔らかくなり、よりベタベタを感じます。
そのため使わないときは冷暗所に保管することや、夏場なら冷蔵庫に保管することでベタベタするのを防げます。
2つ目として、数回の使用と洗浄によってベタベタが薄れていくそうですよ。ベタベタしたら手を水で洗えば落ちます。
人によっては気にならない、という意見もあるようです。私も実際に触ってみましたが、少し手にペタっとつく感じだけであまり気になりませんでした。
個人差があると思いますが、もしベタベタするのが気になる方には、対処法を参考にしてみてくださいね!まとめてみましょう。
- 保管場所は冷暗所、また夏場は冷蔵庫が適している。
- 数回の使用と洗浄で気にならなくなることもある。
- 手のベタベタは水で洗えば落ちる。
蜜蝋は優れた成分と天然の抗菌作用をもつ
ところでラップの主な材料となる蜜蝋とは、どんなものなのでしょう?
それは働き蜂のお腹にある分泌腺から出る天然のロウのことです。
みつばちの巣といえば思い浮かぶ六角形の巣がありますよね?あれはロウが材料になっています。
蜜蝋の特徴としては、優れた保湿性と光沢があるため、古くから化粧品の材料や木材のつやだし、クレヨンやろうそくの材料として使われてきました。
私も、子供に初めて買ってあげたクレヨンが「蜜蝋クレヨン」だったのを思い出しました♪口に入れても安全な素材と聞いたので選びましたよ。
紀元前4200年ごろのエジプトではミイラを保存するために、蜜蝋でコーティングしていたそうです!驚きですね。
そして蜜蝋がラップに適している一番の理由は、その天然の抗菌・殺菌作用といえるでしょう。
キレイ好きのみつばちは、巣を清潔に保ったり外敵から守ったりするために、蜜蝋を使っています。
また蜜蝋には水や汚れを弾く(はじく)特徴もあるため、巣が雨や汚れから守られています。もし巣が壊れたときは蜜蝋で修復していくようですよ。
みつばちの巣が、あのきれいな六角形を保っているのは蜜蝋のおかげなのですね!

天然素材の蜜蝋は口に入れても安心、そして抗菌・殺菌作用があるから食べ物を包むラップにはとても適しているんだね♪

蜜蝋ラップの使い方はアイディア1つで自由自在

蜜蝋ラップを使ったことがないと、使い方は?本当に野菜の保存ができるの?と思いますよね。
蜜蝋ラップの主な使い方は、野菜の保存、容器のふた代わり、サンドイッチなどの食品を包むことです。
それでは実際にやってみた、蜜蝋ラップの使い方をご紹介しましょう!
今回私が使ったのは「Super Bee Wax Wraps」。タイで手作りされ、作った方の写真を添えたメッセージカードもあり、温かい気持ちになりました。
100%オーガニックコットン生地にオーガニックココナッツオイルとゴールデンツリーの樹脂を使用しています。
また包装にも100%再生紙を使うなど、環境へのやさしさにはこだわりを感じます。

赤をベースにした3つのデザイン、とても可愛いです!テンションが上がりますね。
大きさは、S 20×20㎝ / M 26×26㎝ / L 33×33㎝ となっています。
触った感じは固く、糊(のり)のきいたパリパリの生地のようです。
早速、Sサイズを使って半分の大きさの人参を包んでみました。

本当にラップのように包めるのかな?と思いながら、手の熱を使ってゆっくり温めながら包むと…。

しっかりとラッピング出来ました!このあと野菜室に入れましたが、4~5日経ってもこのまま外れることはありませんでしたよ。
私は使い捨てのラップを使うことに、以前から「もったいない」「エコじゃない」という意識がどこかにありました。
そのためか無意識に最低限の量のラップで野菜を包むため、野菜室では外れたラップと干からびた野菜をよく見かけていました(笑)
蜜蝋ラップなら、そんなストレスもなくなりそうです!
またこの他に、半分に切った玉ねぎも包んでおいてみましたが、乾燥せず、また匂いももれることなくしっかりと保存出来ていました。
さらに、野菜室でバラバラになりがちなニンニクなどは、蜜蝋ラップをこんな風に容器の形に折り、中に入れて保存する使い方も出来ますよ。
どんな形でも自由自在に変えられる、蜜蝋ラップならではですね!

次はMサイズで、ボウルのふた代わりになるか包んでみました。

これも、手でゆっくり温めながら密着させると、ボウルの形にぴったり合ってくれました。
このまま冷蔵庫に入れると、冷えることで形が固定されるので、ふたの役割は果たしてくれます。
ただ使い捨てラップのような高い粘着性はないので、かたむけると液体ならこぼれる可能性もありご注意を。
Lサイズは、キャベツの半分の大きさなら包めるそうです。またサンドイッチを包んで持ち運ぶのもおしゃれですね。色々と包んでみたい衝動にかられます(笑)
また使ってみて分かったのは、カラフルな蜜蝋ラップは見た目は可愛いのですが、何を包んだのか分からなくなります。
そんなときは、野菜の名前を書いたタグを麻ひもなどに通し、包んだ上から巻いておけば困らずにすみますね。
蜜蝋ラップのメリットを知って賢く使う
蜜蝋ラップを使うメリットは、いくつか挙げてきましたが、まとめると次のようになります。
保湿性・抗菌性がある。→衛生面で安心。
通気性がある。→包んだ野菜の鮮度とおいしさをキープすることができる。
洗うことで繰り返し使うことができる。→ゴミが出ないので環境にやさしい。
保湿性や抗菌性だけでなく、通気性も兼ね備えている蜜蝋ラップ。
例えば、野菜室に入れて汗をかいている野菜はありませんか?きのこなど、よく水分が袋についています。
私が先ほど包んだ人参も、最初はビニール袋の中で水分が出て、汗をかいていました。
野菜にとって過剰な水分は、痛みやすい原因となってしまいます。
蜜蝋ラップなら、包んでも野菜が呼吸できるので保存状態はバッチリですね。人参も包んだあとは汗をかくことなく収まっていました。
また、蜜蝋ラップは洗うことで繰り返し使うことができます。洗うときは水またはぬるま湯で洗うのがベスト。
汚れや匂いが気になるときは、食器用洗剤を少量つけてやさしく洗いましょう。
洗ったあとは広げて、風通しの良い場所で乾かしてくださいね。
丁寧に扱えば、蜜蝋ラップの寿命は1~2年と言われています。
もしも材料にオーガニックコットンなどすべて自然素材のものを使えば、捨てずにそのまま埋めると土に還る(かえる)そうです!

蜜蝋ラップは最後まで地球にやさしいんだね。
蜜蝋ラップのデメリットも知って上手に使う
蜜蝋ラップはメリットだらけ…と言いたいところですが、もちろん弱点もあります。
どちらも知った上で、自分にあった使い方を考えることが大切ですね!蜜蝋ラップのデメリットはこちらになります。
- 熱に弱い 酸に弱い
- 冷凍すると劣化するのでNG
- はちみつの成分を含むため、1歳未満児の口にするものには使わない
- 生ものには使わない
蜜蝋ラップは熱に弱いので、使い捨てラップのように電子レンジには使えません。高温になる食洗器もNGです。
また、温かいままの夕飯の残りにふたをして…という場合も、冷めてから使いましょう。
もし間違えてお湯で洗ってしまった場合など、熱くなったらすぐに水で冷やしてください。
酸に弱いというのは、例えばレモンの切り口に直接触れると変色するため、包むときは切り口をお皿につけてお皿ごと包みましょう。
他にも、色移りしやすい食材を直接包むと蜜蝋ラップにも色がつきます。
また蜜蝋ラップは冷凍すると劣化しやすいのでやめましょう。
このように見てみると、蜜蝋ラップは使い捨てラップの機能を100%持っているわけではありません。
使い捨てラップの便利さに慣れてしまった現代人は、蜜蝋ラップでは不自由さを感じるかもしれませんね。

蜜蝋ラップと使い捨てラップ、それぞれのメリット・デメリットを分かった上で上手な使い方ができるといいね!
例えば、電子レンジでの解凍や作り置きを冷凍するには使い捨てラップを、野菜の保存には蜜蝋ラップを使うなどが考えられます。
私も今回調べてみて蜜蝋ラップの良さが分かり、これから積極的に使っていこうと思っていますが、もちろん使い捨てラップも生活には欠かせません!
どちらのラップもうまく生活に取り入れながら、より豊かで便利な毎日を送れたらいいですね♪
蜜蝋ラップで地球の未来を少しでも明るく
使い捨てラップはとても便利ですが、そこから出るゴミの量はどれくらいになるのでしょう?
使い捨てラップの重さは外箱も入れると約150g。各家庭で例えば月に1本ずつ消費すると、1年間で出るゴミの量は1.8㎏になります。
あの軽いラップが1.8㎏分…と想像すると相当な量のゴミが出ますし、それが日本の全世帯分となると…もうお分かりですね。
最近は脱プラスチックの動きも活発になり、環境汚染の元になるプラスチックを他のものに置き換える活動も盛んになってきました。
でももちろん、使い捨てラップにしかできないこともあります。全てを蜜蝋ラップで対応できるわけではありません。
蜜蝋ラップなど環境にやさしいものも取り入れながら、使い捨てラップの消費が少しでも減るようになると、きっと地球も喜んでくれることでしょう♪
蜜蝋ラップの作り方を詳しく解説

蜜蝋ラップは買うこともできますが、自分で作ることもできるのです!自分の好きな布地で作れたり、ベタベタしないようオイルの量を調節できたりします。
また手作りすると、お値段も市販品を買うより半分くらいの値段でできますよ。
でも一から材料をそろえて作るのは、初めての場合ハードルが高いですよね。私もそうでした。
そのため今回は、材料と作り方が書いてあるこちらのキットを使って作ってみました!
市販のキットを使った作り方

中には、布地1枚(25×25㎝)、みつろう 15g、作り方レシピ が入っています。
写真にある白い粒々が蜜蝋です。触ってみたら、まさにろうそくの感触でした。
作り方もくわしく書いてあるので、初心者の私でも大丈夫!
まずアイロン台の上に、新聞紙→布地より少し大きく切ったクッキングシート→布地の順で置きます。
そして布地の上に蜜蝋をムラなく均等にのせていきます。

白い粒々が蜜蝋です。この時、あまり端までのせると溶けたときに染み出てしまうので、周り2~3㎝くらいは空けておきましょう。
蜜蝋をのせたら、もう1枚クッキングシートをのせ、アイロンを低温(80~120℃)に設定してかけていきます。

蜜蝋が少しずつ熱で溶けだし、油のように布地に染みわたっていきます。きちんと布全体に広がりました。
そして当然かもしれませんが、蜜蝋が溶けて甘いはちみつのような香りが漂ってきました!
あとは冷めて乾くのを待つだけです。キットを使ったおかげで、あっという間に作ることができました。
最初に紹介した市販の蜜蝋ラップと、ほぼ同じものができあがって満足です!
初めて蜜蝋ラップを使ってみたい方は、まずこれでお試しするのもいいですね。
材料からすべてそろえる作り方
もしも一から材料をそろえる場合の作り方は、上の手順と同じです。
一番シンプルな材料は、生地と蜜蝋があれば作ることができます!
初めて蜜蝋ラップを使う方なら、生地の大きさは25×25㎝くらいが使いやすくベスト。
使わなくなったハンカチで作ってもいいですし、オーガニックコットンなら食品に触れても安心、最後は土に還す(かえす)こともできましたね。
蜜蝋をお店で買う場合は「東急ハンズ」「Loft」「生活の木」などに売っています。また通販で買うこともできますよ。
蜜蝋は他にも固形タイプとシート状のものがあるそうですが、初めての方なら粒状のものが扱いやすいと思います。
そして柔らかく使い心地を重視するなら、さらにホホバオイルや樹脂を使うのがおすすめ!
オイルを使うことで、蜜蝋ラップの寿命を長持ちさせることもできるのです。ただベタベタが苦手な人は使用しないか、少量だけ使うほうが良いです。
オイルは蜜蝋をのせたとき、一緒にふりかけましょう。樹脂も同様に均等になるようにのせます。あとは同じようにアイロンをかけてできあがり。
また蜜蝋ラップの機能が薄れてきたと思ったら、もう一度アイロンで蜜蝋をコーティングすることで使い心地が復活するそうですよ。
まとめ

- 蜜蝋ラップがベタベタするのは、蜜蝋やオイル、天然の樹脂を使っているため。ベタベタするのが苦手なら低い温度で保管する。
- 蜜蝋ラップの使い方は、野菜や食材を包むことができる。
- 蜜蝋ラップにもメリット・デメリットがあり、理解した上で適した使い方ができると良い。
- 蜜蝋ラップは手作りすることもでき、自分の好みにあったものを作ることができる。
- 蜜蝋ラップを使うことでプラスチックゴミを少しでも減らすことができる。環境にやさしい。
蜜蝋ラップがベタベタする理由と対処法、便利な使い方や作り方をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
蜜蝋ラップを使ってみたいけれど、よく分からない…と思っていたあなたに、少しでもヒントになれば幸いです。
蜜蝋ラップを使うことで、地球にもやさしい生活ができたら素敵ですね♪

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