おいしそうな果物を手に入れたのに、傷ませたり腐らせたりした経験はありませんか?
果物を部屋に置きっぱなしにしたり、ただ冷蔵庫に入れて放置していたりする方も多いかもしれません。
私自身も、せっかくいただいた果物を適当に保存して、ダメにしてしまったことがあります。
果物には、それぞれに正しい保存方法があります!
正しい保存方法を知らないと、せっかくの果物を傷ませてしまうことに繋がりかねません。
果物を適切に保存をすることで、最後までおいしくいただくことができますよ。
今回は、日頃よく食べる果物の正しい保存方法についてご紹介します。
果物の保存方法ってどんなものがあるの?

果物の正しい保存方法がいまいちわからない…。常温保存と冷蔵保存、どちらが正しいの?
このように、果物の保存に関して悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
私も以前は、そのような悩みを抱えていました。そして買ってきた果物をすべて冷蔵庫に入れて、ただ放置するということを繰り返してきました。
実は、果物はただ冷やして保存すればいいのではなく、果物の種類によって適切な保存方法は異なるのです。

果物の主な保存方法として、常温保存と冷蔵保存が挙げられます。
今から、 常温保存と冷蔵保存、それぞれの保存方法について簡単に紹介します。
常温保存についてはこちら
常温保存は、比較的日持ちする果物に適している保存方法です。
また、買ってきたばかりで熟していない果物の場合も、常温保存をして食べ頃を待つことができます。
さらに、果物の熟成を促進させるエチレンガスを発生させる果物も、食品がたくさん詰め込まれた冷蔵庫ではなく常温保存が適していると言えます。

エチレンガスを発生させる果物は、りんごや桃などがあるよ♪
追熟が必要な果物だと、追熟前と後では保存方法が変わりますし、常温でも冷暗所が適している果物もあります。
常温保存が適している果物はこちらです。参考にしてくださいね!
- りんご(りんごは冷蔵保存でも大丈夫ですが、どちらの保存方法もむき出しでの保存はNG)
- オレンジ(気温が高い時は野菜室に)
- みかん
- スイカ
- 柿(柔らかい柿が好きな場合)
- マンゴー(追熟が必要な場合)
- 桃(追熟が必要な場合)
- キウイ(追熟が必要な場合)
- バナナ(追熟が必要な場合)
果物ごとの詳しい保存方法は後ほど紹介しますね♪
冷蔵保存についてはこちら
冷蔵保存は、比較的日持ちしない果物に適している保存方法です。
常温で熟成させて食べ頃を迎えた果物も、数日程度であれば冷蔵保存することができます。
また、乾燥や高温に弱く、常温保存をすると傷む可能性のある果物も冷蔵保存するのがおすすめですよ。
なお、基本的に常温保存とは10~15℃での保存を、冷蔵保存とは5~10℃を指すことが多いので覚えておきましょう。
また冷蔵保存といっても、野菜室が適している果物もあります。
詳しい保存方法は後ほど紹介する一覧で確認してくださいね♪
冷蔵保存が適している果物はこちらです!
- ぶどう
- りんご(りんごは常温保存でも大丈夫ですが、どちらの保存方法もむき出しでの保存はNG)
- 梨
- 柿(シャキシャキの柿が好きな場合)
- マンゴー(常温での追熟後)
- 桃(常温での追熟後)
- キウイ(常温での追熟後)
- バナナ(常温での追熟後)
このように、果物の種類によって正しい保存方法は異なるため、この機会にぜひ覚えてみましょう。
正しい果物の保存方法一覧をご紹介!
果物の正しい保存方法を知りたいけれど、いちいち調べるのが面倒だと思ったことはありませんか?
そこで、今回は正しい果物の保存方法が一目でわかるように、一覧を作成しました!
ここで紹介する果物は、ぶとう、りんご、スイカ、オレンジ、みかん、梨、柿です。(追熟が必要な果物は後ほど詳しく紹介します。)
今までなんとなく果物を冷蔵庫に入れていたり、買ってきたまま常温で放置していたりしたあなたには、この一覧は必見です!
果物の正しい保存方法を知りたいあなたは、ぜひこの一覧を見て覚えてみましょう。
ぶどうの保存方法はこちら

一房にたくさんの実が生っている、ぶどう。房ごと保存するべきか、房から実を外して保存するべきか悩んだ方もいるのではないでしょうか。
私もぶどうはどう保存していいかわからず困った経験があります。
結論としては、ぶどうは実を枝から外さずに保存をするのが正解です。
その理由は、ぶどうの実に穴が開くと果汁がしみだして傷みやすくなるからです。
そのため、枝を残して保存することでぶどうを長持ちさせることができます。
ぶどうには、小粒のものと大粒のものがありますよね。

まずは、小粒ぶどうの保存方法からご紹介します。
小粒ぶどうは、皮が柔らかく果汁がたっぷりな品種が多いです。
そのため、傷ついて果汁がしみだすことがないように気を付けて、房ごと保存しましょう。
保存の際は、新聞紙やキッチンペーパーで包んだ上で保存容器に入れて、野菜室に入れてください。
保存容器のかわりにポリ袋に入れて保存することも可能ですが、実が傷つくことを防ぐために容器に入れることをおすすめします。

次は、大粒ぶどうの保存方法をご紹介します。
大粒ぶどうは、房から実を外して保存をすることでみずみずしさを保つことができます。
このとき、実に枝をつけた状態になるようにキッチンバサミでカットするようにしましょう。
そうすることで、果汁が漏れて果実が傷むのを防ぐことができます。
一粒ずつに分けたら、キッチンペーパーを底に敷いた保存容器に入れ、野菜室で保存をしましょう。
また、房ごと保存したい場合は小粒ぶどうと同じ方法で保存できますよ。
大粒・小粒にかかわらず、傷んでいる実や果汁がしみでそうな実はあらかじめ外してから保存するのがおすすめです。
なお、ぶどうの表面にはブルームと呼ばれる白い粉が付着しています。
ブルームには鮮度を保つ役割があるため、ぶどうは洗わずに保存しましょう。
りんごの保存方法はこちら

りんごを切って食べてみたらパサパサでおいしくない…という経験をしたことはありませんか?
乾燥に弱いりんごは、保存方法を誤ると水分が奪われてしまいます。そのため、水分を保持できるような保存方法が適しています。
りんごは基本的に常温で保存することが可能ですが、室内が高温だったり乾燥している場合には野菜室での保存が適しています。
ただし、常温・冷蔵ともにむき出しの状態で保存するのは禁物です。
必ず、新聞紙やキッチンペーパーでりんごを1つずつ包んでから、ポリ袋に入れて保存しましょう。
ポリ袋に入れることで乾燥を防ぐだけでなく、りんごからのエチレンガスの放出を留めることができます。果物の熟成を促進するエチレンガスが放出されると、周りの食品に影響を与えることがあります。
最悪の場合、エチレンガスのせいで他の果物が台無しになってしまうこともありますので気を付けましょう。
私は、りんごを常温でむき出しの状態で保存していました。
すぐ食べるりんごはおいしかったですが、長く置いていたりんごは少しぱさぱさだなと思うことも。
正しい保存方法を知ってからは、ぱさぱさのりんごが減った気がします。
スイカの保存方法はこちら

スイカは夏に生産される果物であるため、寒さに弱い果物です。
冷蔵庫で冷やすと甘みが抜けたり果肉が劣化したりすることがあり、常温保存が適しています。
保存の際は冷暗所(直射日光を避けた、涼しくて風通しの良い場所)で保存をしましょう。
また、切り分けたスイカは丸のままの比較して鮮度が落ちやすいです。そのため、切り分けた場合に限っては、冷蔵庫で保存して早めに食べきるのが良いです。
オレンジの保存方法はこちら

オレンジは輸入品であることが多く、皮の部分に防カビ剤等が使用されていることが多いです。
そのため傷みにくく、常温での保存方法が適しています。
保存をする際はオレンジを1つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、冷暗所で保存しましょう。
なお、オレンジは高温下では乾燥を起こし、風味が落ちることがあります。
気温が高い場合には、冷蔵庫での保存がおすすめです。
冷蔵保存の際は、オレンジをポリ袋に入れて野菜室で保存をすると良いでしょう。
みかん の保存方法はこちら

常温保存で2~3週間と、長く日持ちするみかんですがいくつか気を付けるポイントがあります。それは、みかんの置き方です。
みかん同士が触れ合うようにして置いていると、カビの温床になってしまうことがあります。
カビの発生を防ぐためにそれぞれが触れ合わないように置くことで、みかんを長持ちさせることができます。
また、段ボールに入っているみかんは、底のほうにあるもののほうが負荷がかかって傷みやすくなっています。
底にあるみかんから早めに食べて、みかんを長持ちさせましょう。
気がついたら、みかんにカビで広がっていた経験ありませんか?私は何度か経験しています。
みかんを箱買いしたいけれど、カビるのが怖くて買えなかったです。
でも正しい保存方法を知っておけば、みかんを箱買いすることもできるなと思いましたよ。
また、みかんは柿と同様、ヘタを下にして保存することで更に長持ちさせることができます。
梨の保存方法はこちら

梨は、1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んだ状態でポリ袋に入れます。
梨は日が経つにつれておいしさが薄れていくため、この状態で野菜室に入れます。
ポイントは、梨を1個ずつ新聞紙などで包むことです。
ポリ袋に梨を直接入れると、梨から出た水分でポリ袋の内側が湿りって傷みやすくなることがあるので注意しましょう。
柿の保存方法はこちら

かたい柿は、常温で置いておくと数日で柔らかくなりますが、シャキシャキとした食感を楽しみたい方もいるのではないでしょうか。
そんな時には冷蔵保存がおすすめです。
冷蔵保存の際には、濡らしたキッチンペーパーをヘタにつけ、柿を1個ずつラップで包みます。
そしてポリ袋に入れて、野菜室で保存するとシャキシャキ感を味わうことができます。
ポイントは、キッチンペーパーを濡らしてヘタを覆うことで、ヘタの乾燥を防ぐことです。柿は、ヘタが乾燥すると柔らかくなると言われているのです。
なお、ヘタを下にしておいておくと、より長持ちしやすいです。
我が家では、私が甘い柿が好きですが、息子はシャキシャキの柿が好きなので、分けて保存していますよ。
果物の保存方法で追熟するときはどうする?

最後にご紹介するのは、「追熟」が必要な果物一覧です。
追熟が必要な果物として、今回紹介するのは、マンゴー・桃・キウイ・バナナです。
追熟って何?と思った方は、この一覧を見て是非勉強してみてください。
果物には、追熟が必要なものがいくつかあります。
追熟とは、果実を収穫した後に一定期間が経つことで、甘みが増したり柔らかくなったりすることです。
スーパーで売られている果物が甘くなかったり、固かったりすることがあります。そんなときには、追熟が必要です。
追熟するためには、直射日光と温度変化を避けて、常温で保存をしましょう。
日にちが経つと、果物から水分がどんどん抜けていきます。そのため、乾燥を防ぐために、新聞紙やキッチンペーパーで包むなど対策をしなければなりません。
ここで、追熟が必要な果物について一覧にしましたので、見てみましょう。
マンゴーの保存方法はこちら

マンゴーは、完熟前には常温での保存方法が適しています。
常温保存の際は、新聞紙やキッチンペーパーで包み、購入時についていたフルーツネットを被せます。
そしてポリ袋に入れ、冷暗所で保存をします。
追熟が進み完熟したら、冷蔵庫で保存することができます。
その際は、マンゴーを乾いたキッチンペーパーで包んでから全体を湿らせます。
そして常温保存のときと同様に、フルーツネットを被せた上でポリ袋に入れて、野菜室に入れます。
我が家はよくコストコに行くのですが、マンゴーがあるとついつい買ってしまいます。
最初はどう保存していいのかわかりませんでしたが、正しい保存をすることでおいしいマンゴーが食べられましたよ♪
桃の保存方法はこちら

桃には、固いものから柔らかいものまで様々な種類のものがありますよね。
桃は基本的には常温で追熟をさせると、果肉がどんどん柔らかくなっていきます。
そのため、桃は好みの固さに調整して食べることができます。
固い桃を柔らかくしたい場合には、1~2日程度常温で置いておきましょう。
ここで注意するべきなのは、桃の柔らかさを確かめるときに強く押して触らないことです。
桃は繊細な果物ですので、強く押した部分から傷むことがありますので注意しましょう。
実は私も、桃が柔らかくなっているか確認するために触って余計痛めてしまった経験が…。
すでに柔らかくなっている場合には、それ以上常温で置いておくと傷む可能性がありますので、冷暗所で保存をするのがおすすめです。
キウイの保存方法はこちら

キウイの保存方法は熟成の度合いによって異なります。
購入した時点では未熟で、食べるにはまだ固いと感じる場合には常温保存が適しています。
ポリ袋に入れて冷暗所に置いて、追熟させましょう。
エチレンガスを発生させる、りんごなどの果物と一緒に保存して追熟を早めても良いです。
私もよくりんごとキウイを一緒に袋に入れておきますが、そのまま置いておくよりもとてもおいしくなりますよ。
キウイはすっぱいのと、甘いのでは全然違いませんか?(笑)
完熟して柔らかくなったキウイは、新聞紙やキッチンペーパーで包んだ上でポリ袋に入れ、野菜室に入れましょう。
正しく保存することで、一週間ほど日持ちさせることができます。
キウイは冷気に弱い果物なので、熟したものでも冷蔵室で保存しないように気を付けましょう。
バナナの保存方法はこちら

バナナは常温での保存方法が適しており、バナナハンガーなどに吊るした状態で保存するのがおすすめです。
シュガースポット(黒い点)が出始めたら、食べ頃のサインです。
食べ頃を迎えたバナナは冷蔵庫で保存すると追熟の進みが遅くなり、長持ちしやすいです。
バナナの保存に関して一つ、気を付けなければいけないことがあります。それは、バナナが発生させるエチレンガスです。
バナナは保存している間にガスを発生させるため、購入したまま袋に入れっぱなしにするのではなく、袋から出して保存しましょう。
私も、以前はバナナを買ってきても袋のまま置いていましたが、この情報を知ってからバナナハンガーを購入しました。
以前よりもバナナが痛むのが遅くなったので、バナナハンガーはとてもおすすめだなと思いました!
バナナ好きのあなたはぜひバナナハンガーを試してみてくださいね。

まとめ

- 日持ちしない果物は、冷蔵庫へ
- エチレンガスが出る果物や、寒さに弱い果物は常温での保存方法がよい
- 追熟が必要な果物は、完熟するまでは常温で保存する
今回は、果物の保存方法をご紹介しました。
果物をよりおいしくいただくためには、正しく保存することが大切だということがお分かりいただけたのではないかと思います。
常温保存・冷蔵保存のどちらが適切な保存方法なのかをしっかり覚えて、果物を更においしくいただきましょう。

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