明日の身体は、今日食べたものでできていると言われるほど、食べることは、生命維持に直結しています。
我が子には、健康で長生きしてほしいからこそ、「ごはんを美味しく食べられる子」になってほしいです。
台所育児は、子どもを家事に巻き込みながら、成長に役立つメリットを感じることができますよ。

そんな台所育児を始めるにあたって、必要不可欠とも言えるのが「踏み台」。
適切な踏み台を選ぶことで、子どもが安全に作業できるようになるので、台所育児をスムーズに行うことができますよ♪
今回は、台所育児で使用する踏み台の選び方やラーニングタワー(柵付き踏み台)、包丁なし台所育児などを紹介していきます。
台所育児に欠かせない踏み台の選び方3つ


私は、幼い頃から台所の踏み台に乗って、包丁を握ったり、おにぎりを作ったりしていました。
母が風邪を引いて寝込んだ際、試行錯誤しながらご飯を作りました。美味しかったかどうかはわかりませんが、母は大喜び。
私の子どもにも、台所仕事を体験してほしいと思い、台所育児について調べてみました。



まず、台所育児に欠かせない踏み台の選び方についてお話しします。
台所育児のための踏み台を選ぶ時のポイントは、次の3つです。
- 安定していて倒れにくいこと
- 背丈に合わせたものを選ぶこと
- 子どもが乗りたい時に乗れること
台所は、基本的に大人サイズで設計されているので、子どものために環境を整える必要があります。
サイズを子どもに合わせてあげると、余計な怪我をしません。
台所育児のための道具は色々ありますが、まずは、踏み台があると始めやすいです。



踏み台を置いておくと、何も言わずとも子どもの方から登ってくれることもあるようです。
それでは、踏み台を選ぶ時のポイントをひとつずつ解説していきます。
安定していて倒れにくいこと
3歳くらいまでは、踏み台の上でふざけたり、飛び跳ねたりすることもあるでしょう。
豆椅子やお風呂の椅子などを踏み台にすると、椅子ごとひっくり返ってしまうこともあるようです。
我が家も踏み台はしっかりしているものを使っていますよ。
背丈に合わせたものを選ぶこと
子どもの背丈に合わせた踏み台を用意して、足元をしっかり整えてあげましょう。
子どもが台所で作業をするためには、ひじが「く」の字に曲がるくらいの高さに合わせてあげましょう。
高さの調整がきくものであれば、成長に合わせて長く使えるのでおすすめです。
子どもが乗りたい時に乗れること
子どもが作業したいタイミングで、踏み台に乗れるように、台所に置きっぱなしにしておくか、子どもが自分で持ち運べるものを選びましょう。
子どもが運べないような重たい踏み台だと、子どもがやりたい時に手伝えません。
その点、踏み台が軽くて、子どもが自由に持ち運びできるものであれば、好きなタイミングで台所に立つことができます。
台所育児のための踏み台を選ぶ時のポイントをもとに、おすすめの踏み台を紹介します。
台所育児でおすすめの踏み台はラーニングタワー!


手っ取り早く始めるには、IKEA(イケア)やスーパーに売っているコンテナをひっくり返して使うのが良いでしょう。
しかし、高さのある踏み台に子どもを乗せて台所に立つと、転落しないかどうか心配で、意識を持っていかれがちですよね。
その解決策になる台所育児のための踏み台は、ラーニングタワー(柵付き踏み台)です!
欧米では、よく耳にするラーニングタワーですが、日本ではほとんど耳にしませんよね。
ラーニングタワーとは、モンテッソーリ教育の考えにもとづいて作られた足場のことです。
体の周りに柵があり、椅子ごと転倒しにくい設計にもなっています。
幼い子どもが安全に、大人と同じ目線に立って作業することができますよ。
ラーニングタワーは、Amazonなどで購入することができます。


市販の椅子やコンテナに柵を取り付けて、ラーニングタワーをDIYするのも良いですね。
IKEAのスツールをDIYで柵を取り付けると安く仕上がるようです!


ベビーベッドのような、このアイデアは目から鱗(うろこ)ですね!
ラーニングタワーがあれば、転落防止に意識を持っていかれず、親子ともに楽しく作業ができそうです。
つかまり立ちや階段に登るようになる1歳頃から、ラーニングタワーに自分で登ることができます。
ラーニングタワーのメリット
ラーニングタワーを使うメリットはたくさんありますよ。
- 料理中の子どもの相手が楽になる
- 子どもが台所で作業しやすい
- 子どもが高い場所に登りたいという欲求を叶える
- 子どもの学習機会が増える
- 同じ高さの目線で話すことができる
ラーニングタワーを使うメリットについて、詳しく見ていきましょう!
1.料理中の子どもの相手が楽になる
乳幼児の育児あるあるなのが、食事の準備中に足元をチョロチョロしたり、泣き出してしまったりして、相手をするのが大変ということ。
ベビーゲートを設けたり、テレビを見せたりしても、ひたすら泣いちゃう場合もありますよね。
そんな時に、ラーニングタワーがあると、子どもは親の側にいることができます。
子どもにとっては退屈しないし、親にとっても子どもの相手が格段に楽になるので嬉しいです。
2.子どもが台所で作業しやすい
台所は、大人のために高さを設計してあるので、子どもは、踏み台がないと作業ができません。
コンテナなどの踏み台だと、四方の支えもないので、まだしっかり立てない1歳児などは、踏み外してしまう可能性もあります。
しかし、ラーニングタワーなら、子どもでも作業できる高さに登ることができ、四方のガードもあるので、安心して作業ができます。
3.子どもが高い場所に登りたいという欲求を叶える
子どもは、ソファの背や公園の遊具などによじ登るのが好きですよね。
1〜2歳の子どもは、身体を思うように動かしたい時期で、高いところへよじ登りたい欲求があるようです。
ラーニングタワーは、高いところに登りたい欲を満たすことができるので、子どものお気に入りの場所になりそうです。
4.子どもの学習機会が増える
高いところに登ることで新しいものが見える、視野が広がる、料理の手伝いをしてみたいと思えるなど、子どもの学習機会が増えます。
親のやっていることを観察し、マネしてくれるかもしれません。
5.同じ高さの目線で話すことができる
子どもがラーニングタワーに登ることで、親と同じ目線でお話しできます。
親と目線を合わせることで、話を聞いてもらえる感覚も増すので、子どもが満足してくれるかも。
このように、メリットがたくさんあるラーニングタワー。
台所育児を始める前に準備したいですよね!
余談ですが、ラーニングタワーが主流のドイツでは、大人と同じようなことを子どもにマネさせたり、同じことを一緒にしたりする文化があるそう。
庭作業の道具にしても、子ども用の芝刈り機やホウキなどが豊富にあります。非認知能力が自然とUPしそうですよね。


海外の乳幼児教育についても知りたくなりました♪
台所育児を包丁なしで行う方法6選!




包丁はまだ怖いから、包丁なしでできる台所育児ってないかな?


仕事終わりに台所育児をするには、時間が足りない!
このように思っているあなたのために、包丁なしでもできる台所育児を6つピックアップしてみました。
台所育児初心者の方でも手軽にできて、子どももやっていて楽しいので、win-winです。
料理中に子どもをテレビやYouTubeに任せなくて済むようになると嬉しいですよね。
- レタスちぎり
- トマトのヘタ取り
- 卵の殻剥き
- ハンバーグ作り
- クッキー作り
- ピザ・パン作り
それでは、それぞれの包丁なし台所育児について見ていきましょう!
1.レタスちぎり
まずは、レタスちぎりから始めることをおすすめします。
指先がまだうまく使えない1歳頃からでも、レタスを握りながらちぎることができます。
うちの子達もちぎるのが楽しいようで、楽しんでやっていくれていますよ♪
2.トマトのヘタ取り
トマトのヘタ取りは、指先を使うので、指先の訓練に最適。
2本の指(親指、人差し指)を使って取ることができなくても、3本の指(親指、人差し指、中指)を使って取ることもできますよ。
子どもは、不意にトマトをパクッと食べてしまうかもしれません。
その時、トマトを喉に詰まらせないように、注意しましょう。
トマトの大きさによっては、喉に詰まらせてしまう可能性があります。
心配な方は、手に持ったものをむやみに口に入れなくなる頃からが良いでしょう。
3.卵の殻剥き
ゆで卵を作ったら、子どもに殻むきをお願いしてみてはいかがでしょうか?
ゆで卵をピクニックに持って行き、レジャーシートの上で殻をむくのも楽しそうです。
茹でた後、氷水で冷やすか、下の「穴あけくん」などで茹でる前に穴を開けておくと、剥きやすくなりますよ。




卵の殻は、消毒や細菌などのせいで汚いと言われているので、子どもが触る前によく洗うことをおすすめします。
4.ハンバーグ作り
ひき肉に、塩コショウをまぶしてこねて、丸く成形するハンバーグ作りは、粘土遊びのようで楽しんでくれます。
しかし、生肉を扱うので、「生肉のついた手をなめたら、お腹イタイイタイなってしまうよ」と話した後に作り始めましょう。
大人の話を理解できるようになった2歳〜2歳半頃からが良いと思います。
5.クッキー作り
クッキー作りは、基本的に次の2通り方法があります。
- 作った生地をめん棒で伸ばして、型抜きする方法
- アイスボックスクッキー生地を作り、包丁で切って並べて焼く方法
包丁なしの台所育児では、「1.」の方法を解説しますね。
分量どおりに薄力粉、砂糖、バター、卵黄を混ぜて、クッキー生地を作ります。
生地を混ぜる作業は、かなり力が必要で、1〜2歳の子どもがするには大変なので、生地作りまでは大人がやっても良いと思います。
できた生地をめん棒で伸ばして、子どもに型抜きしてもらうと良いでしょう。
動物やキャラクターなど、いろんなクッキー型があると、できた後も可愛いし、型抜きも楽しめると思います。
6.ピザ・パン作り
ピザやパン作りは、1から生地を作るとなると、結構ハードですよね。
我が家は、ホームベーカリーがあるので、材料を入れてスイッチを押すだけなので手軽に作ることができます。
出来上がった生地を伸ばし、野菜やシーフードなどの具材を並べましょう。
カラフルな具材を使用すると、視覚的に楽しいですよ!


生地をキャンバスだと思って、自由にさせると喜びますよ!
慣れてきたら、具材を包丁で切ることも子どもにお願いできます。
台所をベビーゲートで区切って、立入禁止にするのはもったいない!
台所育児は、子どものやりたいを叶えて、発達をサポートする知育効果もあります。
子どもが台所に興味を持ち始めたら、できることからさせてあげましょう。
台所育児のための子ども向け包丁
先ほど紹介した、包丁なしで行える台所育児をする方も、いずれは子ども向けの包丁を準備することになると思います。
『坂本廣子の台所育児 一歳から包丁を』という本では、子ども用の包丁を選ぶ基準を次のとおり示しています。
- 鋼(はがね)の家庭用和包丁
- 両刃研(りょうばと)ぎしてある包丁
- 刃渡(はわた)りが握りこぶし約2つ分の包丁
- よく切れる包丁
子どもにもよりますが、2歳くらいまでは、やってはいけないことが伝わらないこともありますよね。
その場合は、歯がギザギザしている子ども用の包丁でも良いでしょう。
しかし、ある程度の年齢になって、話がわかるようになると、このような包丁だと、切れずにイライラしてくるようです。
食材をギコギコとのこぎりのように切ったり、大根人参を叩いたりしてしまう場合は、家庭用和包丁への替え時かも。
切れない包丁を使うと、間違った使い方を覚えたり、変なところに力を入れたりしてしまうので、逆に危ないです。


子どもに包丁を持たせるのは、勇気がいることですが、怪我して学ぶこともあるので、させてみることも大切ですよね!
包丁以外の台所グッズは、キッズエプロンやキッチンバサミなどが挙げられます。ベルメゾンやAmazonなどに、取り扱いがありますよ!
台所育児の心構え


子どもは飽きっぽくて、落ち着きがないですよね。
台所に立たせても、キョロキョロして落ち着かない子や料理に集中してくれないなんてことも。
しかし、キョロキョロと周りを見るのは、好奇心の表れですし、子どもがやりたいことであれば夢中でしてくれるはずです。
親子ともに楽しくスムーズに台所育児を行えるよう、心構えをまとめましたので、紹介します。
- 口出し手出しは最低限に!
- 子どもは汚して当たり前
- できたことはほめて、でもケジメはきちんと!
- 無理強いしない
台所育児をこれから始める方も、すでにしている方も、次のことに気をつけながら行ってみてください。
1.口出し手出しは最低限に!
親が口出ししたり、手を出したりするのは、本当に危ない時だけにしましょう。
とは言っても、つい注意をしたくなったり、手を貸したくなったりしますよね。
子どもを見守るのは難しく、本当に気疲れします。
しかし、子どもの成長のためだと思い、グッとこらえましょう。
大人でも、新しく始めることに対して、色々口出しをされたり、さえぎられたりすると不快になりますよね。
子どもも小さな大人だと思って、接しましょう。
すると、子どもは、台所での作業が楽しく感じ、のちのちのあなたを楽にしてくれるはずです。
2.子どもは汚して当たり前
子どもが台所に立つと、材料を散らかしたり、水をぶちまけて遊んだりします。
米粉のパンケーキなどの粉ものが簡単で、子どもも喜びますが、基本粉だらけになりますよね。
「散らかすなら向こうでテレビ見てて〜(泣)」と言いたくなる気持ちもわかります。
自分でサッサとやってしまう方が、断然早く終わりますよね。
でも、台所育児をしようと思ったら、時間と気持ちの余裕をつくることも必要。
台所育児を始めたばかりのうちは、「台所仕事」ととらえるのではなく、あくまでも「育児」なんだと思ってください。
大丈夫、10年後にはあなたの台所仕事が軽減されて、もとがとれますから。
やる気になったり、時々面倒に思ったりしながら、あなたのペースでゆっくり始めてみてください。
3.できたことはほめて、でもケジメはきちんと!
ささいなことでも、子どもができたことはほめてあげましょう。
子どもに対する「ありがとう」を忘れないでください。
「上手に切れてすごい!」「混ぜるの上手だね」「○○ちゃんが作ってくれたから美味しいよ」など。
しかし、間違ったことまでほめてしまうと、間違ったまま覚えてしまいます。
包丁を持ったままふざけたり、火がついているのにその場を離れたりしたら危ないですよね。
大きな事故を防ぐためにも、何がいけなかったのか、子どもの目を見てお話をします。
楽しいけど、遊びじゃないというケジメはつけて、子どもが理解できるように、わかりやすく話してあげましょう。
これは、台所育児だけでなく、普段から取り入れたいことですね。
4.無理強いしない
暇な子どもに「野菜切る人〜」と声をかければ、立派な遊びになりますよ。
もちろん、子どもが乗ってこない時も多々あるようです。
子どもが台所に立ちたくない時は、無理にさせようとせず、したい時にさせるスタンスでいる方が、気楽で長続きするはずですよ。
台所育児は、大変なこともありますが、親子ともに成長できる素晴らしい育児法だと思います。
料理中にグズグズされるより、多少手間がかかっても台所に立たせて楽しませる方が精神的に楽かもしれません。
まずは、台所に立たせてみることから始めてみてはいかがでしょうか?
台所育児を始める年齢
台所育児の本をいくつか読んだところ、1歳から推奨している本もあれば、2歳から推奨の本もありました。


一人で立つことができて、台所に興味を持ち始めたら、台所育児の始め時だと思います!
台所に立たせて、親がやっていることを横で見るところからスタートさせてみてください。
子どもは、言葉も行動もマネするのが大好きなので、台所にいる親の姿を見て、次第にマネしたくなるはずです。
実際に料理を始めるのは、子どもがやりたいと思ったタイミングで、大人の話を理解できる2歳頃の方が良いかもしれません。
台所育児でおすすめの本
・こどもキッチン、はじまります。:2歳からのとっておき台所しごと


この本の著者は、モンテッソーリの教員ディプロマ保持者なので、「おうちモンテ」の延長線で、台所育児ができそう♪
可愛いイラスト付きで、「2歳からできる包丁なし・ありレシピ」や「親の心構え」などが書かれています。
モンテッソーリ教育的な子どもとの接し方も書いてあり、学びが多い1冊です。
・坂本廣子の台所育児 一歳から包丁を


本の作者である坂本さんは、帰りが遅くなっても、おみそ汁とご飯はできているそうです。
おかずも、子ども達に野菜の皮むきなどの下ごしらえを手伝わせるなんて、理想的ですよね!
これだと、食事までの時間が短いので、毎日楽できますよね。


私も共働きなので、帰ったら夫や子どもがある程度ごはんの支度をしてくれていたらなぁと思います(笑)
だからこそ、子どもが1歳頃になったら、台所育児をスタートしようと密かに計画中。
台所育児とは


食事用意の時に子どもを放置したくない。


子どもの遊びに付き合うのは苦手なの。


子どもがついて回るから作業が進まない!
そんな方におすすめなのが、台所育児。
台所育児は、子どもが親の手を借りずに自分で料理をするようになるための育児法です。
おままごとが好きな子どもって結構いますよね。
そして、おままごとではなく、台所で本物の料理をすることに興味関心を持ったり、親のマネをしたがったりする子も。
食事用意の時間が、子どもの遊びの場・学びの場になりますよ!
また、粘土遊びをしてできあがった作品が溜まっていくので困る…という方やおもちゃの数を増やしたくないという方にも台所育児はおすすめ。


私は、おもちゃが増えると、管理するのが大変なので、少ない数がいいなと思っています。
台所育児だったら、白玉粉と水を粘土遊びのように混ぜて遊んだ後、食べてなくなります。
おやつの時間に食べれば一石二鳥になりますね。
まとめ


- 台所育児のための踏み台を選ぶポイントは、「子どもが持ち運びできること」と「倒れにくいこと」
- 台所育児でおすすめの踏み台は、転倒しにくい設計のラーニングタワー(柵付き踏み台)
- レタスちぎりやトマトのヘタ取り、卵の殻剥きなどは、包丁なしでできる台所育児
- 台所育児の心構えは、「口出し手出しは最低限」や「無理強いしない」など
- 台所育児の始め時は、一人で立つことができて、台所に興味を持ち始めたタイミング
- 台所育児は、子どもが親の手を借りずに自分で料理をするようになるための育児法
「一つ」「一本」などの数え方や大きさ、重さ、半分の概念、野菜の種類などを無理せずゆる〜く台所で学んでくれたら良いですね。


帰ったらご飯ができているという状況を夢見て、台所育児を頑張りたいと思います。


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