伝統的な飲み物の甘酒。おいしくて、健康にもいいので好きな人も多いですよね。
私は韓国人なので、甘酒を知ったのは2年前。体が喜ぶ健康な味で美味しかったです。
そのとき、甘酒を調べてたら、米麹や酒粕で作った発酵食品で、作り方も簡単なことを知りました。
甘酒の簡単な作り方に炊飯器を使う方法がありますが、甘酒は炊飯器なしでもありでも、とても簡単に美味しく作れます♪
甘酒作りが昔ながらの炊飯器なしの方法でも簡単なのは、意外でした。
甘酒の作り方は様々です。今回は、炊飯器なしの方法や炊飯器ありの方法、米麹だけで作る方法を紹介します。
甘酒の作り方はもちろん日本で甘酒はいつから飲まれたのか、なぜ愛されて来たのかも少し話します。
甘酒の作り方で炊飯器なしの方法

甘酒の作り方はとても簡単。最初に紹介するのは、炊飯器なしの作り方です。
炊飯器なしの方法は、電気の使用が減るのでエコな作り方とも言えますね。
また、炊飯器を甘酒作りに使ってしまうと、炊飯器を使えず不便だと感じる方にもおすすめの作り方です。
今回紹介する炊飯器なしで甘酒を作る方法は、土鍋で作ります。
火をかけてる時だけ温度に注意すれば、あとは放置して出来るので楽ですよ。
甘酒を作るには時間がかかりますが、難しい手間はありません。(1ヶ所温度計使うところは、あります。)
鍋料理が好きな日本人の家庭には、土鍋が必ずと言うぐらい持っている印象です。
1人暮らしの方も、友達と鍋を楽しむ機会があるので持ってる場合も多いのではないでしょうか。
もし、土鍋がなければ普通の鍋でも構いませんよ。
<材料>
- お米1コップ
- 水800cc
- 水(追加分)200cc
- 米麹200g
また、温度計と土鍋を用意してください。
<作り方>
1) 土鍋にお米と水を入れ沸騰したら、弱火にして12分煮る。(ときどきかき混ぜる)
2) 火を止めてそのまま10~12分ほど待ち、追加分の水を加える。この時、温度は60°Cを確認して、 鍋に米麹を混ぜる。(炊きたてのご飯に水を入れると50~60°Cくらいになります。)
3) 毛布やバスタオルにくるんで放置。(2~3時間で甘くなり始める。)
4)5時間ぐらいした頃に再度火にかけ、水温を60°Cにする。
5) また毛布やバスタオルにくるんで3~5時間で完成。
*普通の鍋の場合は炊き立てご飯を使うと便利ですよ。
その場合、「作り方2の追加分の水を加える」から始めます。
甘酒の温度が60°以上ならないようにだけ確認すれば、失敗の心配もないです。
休みの日を使って、のんびり美味しい甘酒を作れます。
韓国人の母はシッケという韓国の飲み物作るときに、大きい鉄の鍋を使い大量に作って、冷凍・冷蔵して3ヶ月以上飲んでました。

シッケは韓国の伝統の飲み物です。米飯に麦芽粉を入れた水を注いで発酵させたものに、生姜と砂糖を入れて煮て冷ました飲み物です。甘酒より透明感があってさっぱりした味ですよ。
甘酒の栄養素
現代のように栄養素が科学的に解明されてない時代から、人々は経験上から甘酒の効能を実感し、愛してきました。
甘酒は麹菌を使って米を50~60°Cの温度で発酵させて作ります。
麹菌に含まれる酸素がそのまま生きて活動酸素となるので、甘酒を飲む事で活動酸素を体に取り入れられます。
酵素を定期的に取り、代謝酵素に回せば痩せる体質になりますよ。
そして、甘酒を飲むことで、必須アミノ酸9種類、ビタミンB(B1、B2、B6、B12、パントテン酸、イノシトール、ビオチン)、と飲む点滴と言われるブドウ糖まで吸収出来ます。
また、麹に含まれている植物繊維とオリゴ糖が腸内環境を整え、便秘の改善、肌荒れなど美容や健康にとても効果的です。
一般的なサプリメントを摂るより、甘酒は体にいいと言えますね。
平安時代に貴族の間で甘酒が流行した記録がありましたよ。

シッケと甘酒は作り方や入ってる栄養素も似てます。シッケはみかんのようなvitamin C の多い食べ物と一緒に食べるといいと言われます。甘酒にもどうぞ。
しかし、どんな良い物でも、摂りすぎないように気を付けないといけませんね!
甘酒が美味しくても1日1~2コップ程度にしましょう。これを覚えて、体によくて作り方も簡単な甘酒を生活に取り入れてくださいね。
甘酒の作り方で炊飯器ありの方法

甘酒を少しでも簡単に作りたいと思うあなたにおすすめなのは、炊飯器あり方法です。
ただ、甘酒を作ると長い時間炊飯器の使用ができないので、食事をご飯以外のものにしたり、先におにぎりを作って置いたり、寝ている間に作る方法などする必要はあります。
<材料>
- お米1合
- 米麹200g
- 水500cc(3合分)
- 清潔な布巾
<作り方>
1) 炊飯器で1合に2倍の水を入れてご飯を炊く。
2) 炊き立てのご飯を500ccを少しずつ入れながらかき混ぜる。(炊き立てご飯に水を入れると丁度50~60°Cになる)
3) 米麹を手でほぐして入れて、よくかき混ぜる。
4) 炊飯器の蓋は開けっ放しにするので、清潔な布巾を濡らして蓋をする。
5) 炊飯器の低温保温を押して8時間程度で完成。(炊飯器の低温モードは60°°~75°なので60°キープするための蓋は閉めない)
炊飯器を使うと、途中加熱する過程がなくなるのでより楽に作れます。
蓋を開けっ放しにして、濡れた布巾で変わり蓋をする事で温度管理が楽です。
甘酒の作り方で炊飯器あり場合は、こちらを要チェックしてください!
炊飯器の低温モードスイッチをちゃんと押してるか確認(要チェック!)
甘酒の作り方は米麹だけで作る方法もある!

甘酒を作り方を見ると材料はお米、米麹、水ですね。時にはお米の代わりにうるち米を入れることもあります。
でも、今回紹介する方法はお米とうるち米のどちらも入れないです。
入れるのは水と米麹だけで甘酒を作ります。お米を入れなかったら美味しくなさそうと思いますよね?
お米を入れなくても米麹にはお米が入ってるので甘酒を作る事は出来ます。
甘味を出すのがお米なので、そう考えるのもよく分かります。
この甘酒の作り方は米麹だけで作っても、米麹を多めに入れて作るので深みある甘味がでます。
<材料>
- 米麹400g
- 水1000L
- 清潔な布巾
<作り方>
1)炊飯器に低温モードスイッチを押す。(要チェック!)
2)温まる間、800mlの水を沸騰させて、平温の水200mlを合わせ炊飯器に入れる。(水を合わせると60°になる。)
3)米麹を手でよくほぐして、ザラバラにする。
4)炊飯器に米麹を入れ、よく混ぜる。
5)清潔な布巾を濡らして炊飯器の蓋がわりにする。
6)8時間経つと完成。
☆7)出来上がった甘酒を鍋に移して一度沸騰させ、発酵を止めておく。(長く置いて飲む場合、酸っぱくなるのを止める。)
炊飯器の低温モードスイッチをちゃんと押してるか確認をします。(要チェック!)
甘酒は米麹だけでもしっかり甘く出来上がります。冷蔵庫に入れ、冷蔵・冷凍して保管しながら飲みます。
ある程度は大丈夫ですが、長く置いて飲む場合は酸っぱくなる事もあります。
そのまま飲んでも問題ありませんが、作り方☆7)の過程をすることは発酵止め、酸っぱくならないのでやるのをおすすめします。
完成した甘酒は濃い目に出来上がるので、牛乳や水で2~3倍に薄めて飲みますよ。
この作り方は昔からあり,「はや作り」と言われました。
甘酒の歴史
甘酒はいつから飲まれたんでしょう。甘酒の起源は中国にあります。
大陸では昔から酵素を米や麦、豆などに混ぜて発酵させ、酒や飲み物を作ってました。
中国の周の時代(紀元前1046年~)、神聖な祭りに使う神用の酒[斉(セイ)]と人間が食用するための酒[酒(サケ)]がありました。
斉は5種類、酒は2種類あり、斉の5種類中甘い味の[醴酒(コザケ)]というものが甘酒のツールです。
神用酒のツールだなんて知ると、甘酒が違って見えますね。
日本では[日本書紀]に8世紀から甘酒が飲まれたと書いてあります。
残ったお粥に麹を混ぜて一晩置くと発酵して甘くなった事から[一夜サケ]と呼ばれたそうです。
平安時代には、[最上の美味なもの]の意味の[醍醐味(だいゴみ)]と言う言葉がありました。
それは貴族の間で甘酒を牛乳でわって飲む事が流行ったと甘酒と関する説で記録があります。
貴重なお米を使って作られた甘酒が庶民に広がったのは室町時代です。
暑さに免疫力が落ち感染病も広がりやすく、夏場の健康意識は高くなるものでした。
それを表すように、江戸時代には甘酒売りの行商が人気を集めました。
ご飯粒を発酵させ、このままもっと長く発酵させたらアルコールが出来ます。
米が発酵され甘みを出して、アルコールが作られる前に飲むのが甘酒です。男女老少いつでも飲めます。

好きな物なら、その歴史を豆知識として知って置くと良いですね。
まとめ

・ 甘酒の作り方で炊飯器なしの方法は土鍋を使って作ることができる
・ 甘酒の作り方で炊飯器ありの方法は、とても簡単にできるのでおすすめ
・ 甘酒の作り方で米麹だけで作る方法もある
甘酒の作り方で、炊飯器なしの方法は家計や環境に優しいエコな方法です。
甘酒の作り方で炊飯器あり・米麹だけの甘酒の作り方はより簡単な方法ではありますね。
どの方法を選ぶとしても甘酒を美味しく作ることが出来ます。
私も母のお陰でシッケを今までよく飲んでいますし、時間をかけて作る物だったなとシッケで母の愛を思い出します。
甘酒も私の生活に取り入れ子供と一緒にしたいと思います。
昔から作られ、ご先祖から後代に伝わってきた伝統の飲み物の甘酒。
ぜひあなたも、体にいい甘酒を好みの簡単な作り方を選んで、生活に取り入れて見てください。

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